Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1997: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 1996: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
Spurague Dameyラットを用い,(日)N群正常群,(月)LC群肝硬変(Thycncetamide投与)群,(火)Oj群閉塞性黄疸(総胆管結紮)群の3群を作成。これらに70%肝切除を行い,障害肝再生に対する腸管分泌蛋白の関与を検討した。 【肝切除実験の成績(切除後24時間)】 1.残存肝再生能 残存肝の形態的再生,肝細胞内のオルニチンジカルボキシラーゼ活性や(木)S期細胞比率は,いずれもLC,OII群ではM群に比して有為に低値を示した。 2.残存肝並びに腸管粘膜の蛋白合成能in vivo Florlingdsase法 残存肝では,N,LC,Oj群それぞれ172±27,63±22,75±18%/day,腸管ではそれぞれ128±43,96±23,101±18%/dayと,II群の残存肝,腸管ならびにLC,Oj群の腸管ではともに蛋白合成能の亢進(術前値の110 160%)が認められたが,LC,Oj群の残存肝の蛋白合成は逆に抑制されていた。 3.腸管分泌蛋白合成量(腸管由来サイトカインTNF,ILI,IL6)と残存肝での摂取率 腸管粘膜の遊離細胞を培養液中でインキュベートし,培養液中の分泌蛋白,特に腸管由来のサイトカインをin vivoにて定量。TNFやILIでは3群間に差を認めなかったが,LC,Oj群のIL6分泌能はN群に比して有意の高値を示した。また残存肝でのこれらの摂取率をin vivoにて検索。LC,Oj群のIL6分泌能はN群に比して有意の高値を示した。これに対して肝での摂取率をみると,腸管由来のIL6は68〜91%が肝で摂取されていたが,LC,Oj群ではN群に比して有意の低値を示した。これらサイトカインの残存肝再生能におよぼす効果をみると,障害肝といえどもin vivo,in vitroともにサイトカイン,特にIL6の投与は残存肝における蛋白合成能を亢進することから,残存肝のサイトカイン摂取率の低下が障害肝切除後の肝再生障害の一因と考えられた。
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