Project/Area Number |
07671426
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 和彦 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90191577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田部 昭博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30227194)
藤川 亨 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70228972)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | モノクローナル抗体 / 大腸癌 / 肝転移 / 血管作用薬 |
Research Abstract |
【目的】本研究ではモノクローナル抗体(mAb)を全身投与する際に腫瘍への血流を増加させると考えられているβ-遮断剤と、その可能性があるα-遮断剤を各種の濃度で同時に投与することにより、経時的なmAbの腫瘍集積率を比較した。さらに、肝臓と血液との集積比を検討することにより、β-ならびにα-遮断剤のmAb腫瘍集積への効果を分析した。 【方法】(1)肝転移モデルの作成:ヒト大腸癌株HT-29LMM3×106細胞をBALB/c雌ヌードマウス(以下マウス)の脾臓内に移植することにより実験的肝転移モデルを作成した。(2)MAb:HT-29LMM株に特異的なmAbH-15を用い、chloramine-T法で1μg/2μCiのI-125を標識した。(3)投与法:脾臓内移植4週間後に標識したmAbH-15(0.5ml)を静脈内に注入する群をコントロールとして設定した(コントロール群:n=20)。次にβ-遮断剤であるpropranolol HCl 1mg/kg静注1時間後にmAbの静脈内注入する群(β-low群:n=20)と、同10mg/kg静注群((β-high群:n=20)を設定した。さらにα-遮断剤であるprazocin HCL0.08mg/kg経口投与1時間後にmAbの静脈内注入する群(α-low群:n=20)と、同0.8mg/kg経口投与群(α-high群:n=20)を設定した。(4)Biodistribution:マウスはMAb投与直後、6時間、24時間、および72時間後に屠殺した。採決後に肝臓を摘出し、個々の肝転移巣を摘出した。血液、個々の肝転移巣、正常肝組織は重量を測定した後に放射線を測定し、percent injected dose of mAb per gram of tissue(%ID/g)を算出した。肝転移の%ID/gを肝臓の%ID/gで除すことにより肝転移:肝臓比を、また肝転移の%ID/gを血液の%ID/gで除すことにより肝転移:血液比を計算した。 【結果】各群の%ID/gの経時的変化をコントロール群のそれらと比較した場合には血管作働薬投与群に一般的には高い傾向を認めたが、有意差とはならなかった。また、各々の群間で、%ID/g、肝転移:肝臓比、肝転移:血液比を比較した場合でも、有意差を生じる組合せはなかった。 【結語】今回の検討からはβ-ないしはα-遮断剤を用いた場合のmAbの肝転移巣における集積増強効果は明らかではなかった。今後は血管作用薬の投与量ならびに投与スケジュールを変更してのさらに詳細な検討が必要と考えられた。
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