低反応レベルレーザー治療(LLLT)の消炎作用とサイトカインの動態
Project/Area Number |
07671637
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
劔物 修 北海道大学, 医学部, 教授 (70045433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 浩司 北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (70241312)
太田 善博 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (00142802)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | レーザー / 炎症 / マウス / サイトカイン / 皮膚 / カラギニン / 低出力レーザー / 低反応レベルレーザー |
Research Abstract |
マウスの皮膚炎症に対する低反応レベルレーザー(LLLT)の効果と各種サイトカインについて、その時間的および空間的動態を解析するため、以下の3点について重点的に研究を進めた。 1)マウス皮膚炎症モデルの作成 2つの皮膚炎モデルの開発に成功した。第一は後肢足底部への塩酸、ホルマリン、マスタードオイル、およびピクニンA(カラギニン)の注入による急性炎症モデル、第二は耳介皮膚へのジニトロクロロベンゼン塗布による遅延型過敏反応による皮膚炎モデルである。 2)皮膚炎症に対するLLLTの効果 塩酸、ホルマリン、マスタードオイルによる皮膚炎モデルは一過性で自然治癒が速すぎるため、また、遅延型過敏反応による皮膚炎モデルは発現が遅く、持続が長期間にわたるため、LLLTの効果判定に不適切であった。ピクニンAによる急性炎症は注入直後から注入部後肢に腫脹が発現し、数時間持続するためLLLTの効果判定に最適なモデルであった。 このモデルにおいて、LLLTが後肢腫脹容積を減少するかを解析した。2.5%ピクニンA溶液10μlを両側足底部に注入した。注入直後より腫脹が見られ、腫脹容積は2時間で最大に達し、その後6時間以上持続した。片側足底部に低出力レーザー(出力20mW、持続波、照射時間1分)をピクニンA注入前および注入10分後に照射した。照射2時間後の腫脹容積は、対照側と比較して、レーザー照射側で低値を示す傾向が認められた。 3)炎症部位におけるサイトカインの定量 ピクニンAによる腫脹組織を剥離、ホモゲナイズし、その上清中のインターロイキン-6(IL-6)をELISA法により定量したが、現在の時点ではレーザー照射によるIL-6の量的相違は検出されていない。今後、IL-1およびTNFαの定量を計画している。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)