更年期不定愁訴発現に対する松果体メラトニン分泌の関与について
Project/Area Number |
07671797
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Kochi Medical School |
Principal Investigator |
森岡 信之 高知医科大学, 医学部, 講師 (70174399)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メラトニン / エストロゲン / 加齢 / 松果体 |
Research Abstract |
目的・方法:松果体で生合成されるメラトニン(M)は夜間に分泌増量を示す日内リズムを有する活性アミンであり、近年、性腺系機能との関連性のみならず、睡眠・覚醒リズムをはじめ、他の生体リズムへの関与が注目されてきている。しかし、この特徴的なM分泌リズムを有する松果体機能の加齢に伴う変動については、未だ明確な結論が得られていない。本研究では、性腺機能低下がその内分泌環境の変化の基本病態である更年期から閉経期を中心に、(1)夜間M分泌動態よりみた加齢に伴う松果体機能の変動について有経婦人33例(20才〜49才)及び自然閉経婦人34例(48〜90才)を対象に解析した。次いで、(2)その変動と性腺機能との関連について、特に、エストロゲン環境に注目し、18才〜49才の婦人68例(有経婦人:33例、続発生第1度無月経:16例、続発性第2度無月経:19例)を対象に夜間M分泌ピーク値と血中E2濃度との関連性について検討した。 成績:松果体機能は、性成熟期には性腺機能と関連せず、加齢に伴い低下するが、更年期には、再び機能亢進を示すことを初めて明らかとした。この松果体機能の再亢進には、E2濃度30pg/mlを閾値として内因性エストロゲン環境の低下が強く関与することを明らかとするとともに、この機能の再亢進自体も加齢の影響を受けることを示した。 一方、閉経後は、低エストロゲン環境の持続とともに、閉経直後は著しい亢進を呈した松果体機能が15年までに鎮静化され、その後は加齢と伴に極めて緩徐に衰退してゆくことを明らかとした。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)