排卵過程における卵胞微小循環動態の解析-新しい生体内卵胞微小循環解析法を用いて-
Project/Area Number |
07671822
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮崎 豊彦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20174162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 智誠 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10255515)
山内 潤 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90245556)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 排卵 / 微小循環 / 血管透過性 / hCG |
Research Abstract |
本研究は、卵胞微小循環の排卵過程における変化を生体内で直接観察することを可能とするシステムを開発し、そのシステムを用いてhCG投与早期の卵胞周囲の血管透過性と好中球動態の変化を観察することを目的とした。 1.排卵過程における血管透過性の変化の解析 hCG投与後の血管外のFITC蛍光強度は投与群において、投与5分後から対照群と比較し有意に増加し(p<0.05)、投与30分後には対照群と比べ18.8倍の蛍光強度を示した(第47回日本産科婦人科学会学術講演会にて発表)。また、血管透過性と卵胞血流量の関係を検討するため、レーザー血流計測装置を用いてhCG投与前後の卵胞血流量を経時的に測定したところ、卵胞血流量は、hCG投与群、対照群ともに、投与前から投与後30分間の観察中変化を認めなかった(第13回日本受精着床学会学術講演会にて発表)。 2.好中球動態の変化の解析 好中球動態の変化は、hCG投与後30分で細静脈側のrollingしている好中球数の減少および、rolling speedの増加が認められた(第47回日本産科婦人科学会学術講演会にて発表)。 この様に、新しく開発したシステムにより、生体内での卵胞微小循環の観察が初めて可能となり(第18回日本産科婦人科ME懇話会にて発表)、排卵過程において、hCG投与5分後からの卵胞周囲微小血管の透過性の亢進を初めて明らかにした。また、hCG投与によっても卵胞血流量に変化が認められなかったことから、卵胞血流量は、この血管透過性亢進の原因となっていないことを示した。以上をまとめ、平成8年5月、IXth WorldCongress on Human Reproduction (Philadelphia, USA)において発表予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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