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石灰化コラーゲンと非石灰化コラーゲンの結晶形成誘導能についての構造的研究

Research Project

Project/Area Number 07671991
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Morphological basic dentistry
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

寒河江 登志朗  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (20112948)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Keywordsコラーゲン / 石灰化 / 結晶形成 / 硬組織 / 象牙質 / X線回折 / 熱分析 / 走査型電子顕微鏡
Research Abstract

硬組織の構造においてコラーゲンの役割は重要であるが、近年非コラーゲン性タンパク質が注目されるようになり、コラーゲンと結晶の直接的関係に疑いを持つ研究者が多くなってきている。しかし、コラーゲンと結晶との結合関係は完全に否定されたわけではなく、未解決の問題が残されている。本研究ではコラーゲンと結晶の直接的な結合関係を実証する目的で、3段階の実験を計画した。1)硬組織の代表として象牙質を撰び、その結晶成分の性状についてX線回折法、熱分析法、FT-IR法などを用いて解析を行った。この結果から、象牙質結晶は組成の違いが認められ、特徴的な2つのグループに分けることが可能であることが示された。この2つのグループの確実な分類法は加熱後の結晶組成を調べることである。結晶組成を反映して結晶形態に差異が認められ、走査型電子顕微鏡によって確認が可能であった。この2つのグループはまた動物による差を反映しているとも考えることができそうである。2)象牙質のコラーゲンと結晶の関係について、FT-IR法、熱分析法によって解析を行った。従来のコラーゲンの熱分析が低温領域で行われていたことに対して、本実験では従来あまり試みられなかった高温度領域におけるコラーゲンの熱分析を行い、結晶とコラーゲンがある種の強固な結合関係を持っていることが脱灰処理前後の試料を比較検討することによって示された。
以上の実験研究から、象牙質においては結晶とコラーゲンが密接な関係を有していることが明らかにされ、さらに象牙質結晶が変異に富むものであることも示すことができた。しかし、当初予定していた3)コラーゲンの石灰化過程におけるリン酸カルシウムの挙動の解明は時間的制約のため遂行できなかった。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 寒河江,登志朗: "象牙質の焼成による多孔質と緻密質のリン酸カルシウム結晶集合体の形成" 日大口腔科学. 22. (1996)

    • Related Report
      1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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