• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

レクチンを用いた組織染色による頭頚部癌の悪性度判定に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07672148
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Surgical dentistry
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

石川 誠  北海道大学, 歯学部, 助手 (10202970)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywordsレクチン / 癌 / 免疫染色 / 予後判定 / 転移能 / 浸潤能
Research Abstract

本研究では、生検・手術等により切除した腫瘍組織を、特定の糖鎖を認識する数種のレクチンを用いて免疫染色することにより、癌細胞の悪性度(転移能や浸潤能)を予測し、予後判定の一助となるスクリーニングシステムの確立を目標とした。
用いたレクチンは、WGA、PNA、Con-A、UEA-1、DBA、PNAで、avidin-viotin-peroxidase法、またはavidin-viotin-alkalyphosphatase法により組織を染色した。検体としては、当科で切除された舌癌組織で、通法通り10%ホルマリンで固定後パラフィン包埋したもの、および切除直後に液体窒素により凍結保存したものの同一組織を用い、両者の間に染色性の差があるか否かについても比較検討した。
検討した結果は次の如くであった。即ち、ホルマルン固定標本においては、WGAは上皮の基底細胞から有棘細胞の一部を染色するが、基底細胞のbasal lamina側は染色性に乏しかった。一方、異型細胞では表層の角化層を除いてほぼ全ての細胞が染色された。PNAでは有棘細胞は染色されるが基底細胞は染色されなかった。Con-Aでは有棘細胞の一部および顆粒層が染色された。UEA-1では、acanthomatousな部分では染色されるがinvasiveな部位ではその染色性が低下していた。一方、予後と染色性との関係では、治療成績の悪い(悪性度の高い)症例では、WGAおよびUEA-1の染色性が低い傾向が認められた。凍結標本を検体とした場合もホルマリン固定組織の染色性と大きな差はなかったが、PNAにおいては、後者での染色性が陽性にも拘わらず、前者で染色性が陰性の場合があり、固定操作によるartifactの可能性を含めてさらに検討する必要があると考えられた。
以上より、悪性腫瘍を含めた上皮細胞間にレクチン染色性の差があることが明らかになり、今後、その染色性と治療成績との間に密接な相関関係があるか否かを検討する予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi