Project/Area Number |
07672484
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
坂本 忍 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (80107317)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | DNA合成系酵素 / DNAデ・ノボ合成 / サルベ-ジ経路 / 癌細胞分化度 / mRNA |
Research Abstract |
ピリミジン代謝のサルベ-ジ経路に位置するDNA合成系酵素チミジレート・シンセターゼ(TS)およびチミジン・キナーゼ(TK)は、胎児組織、腫瘍組織など増殖の盛んな細胞でその活性の増加していることが知られている。1)昭和57年度、59年度の文部省科学研究費(No.57570479,No.59570565)の援助を得て、ヒト大腸癌およびラット実験大腸癌では、正常大腸に較べてTK活性の上昇していること、特異な胎児型のTKアイソザイムの存在すること、さらに分化度の高いもの程、TK活性が高く、TKアイソザイムの存在する傾向が強いことを報告してきた(日癌治、19:2289,1984;日癌治、21:48,1986)。2)昭和62年度、63年度の文部省科学研究費(No.62570599)の援助を得て、家族性ポリポ-ジス・ポリ-プは正常大腸や大腸ポリ-プとは異なり、大腸癌に近いTK活性やTKアイソザイムの存在比率を有することを報告した(Familial Adenomatous Polyposis,311,1989)。3)ヒト白血病では、TK/TS比が良く病勢を反映しており(第25回日本癌治療学会総会、札幌、1982)、骨髄細胞の増殖過程では先ずデ・ノボ、次いでサルベ-ジのDNA合成の起こることが明らかとなった(第48回日本癌治療学会総会、名古屋、1989)。4)ヒト胃癌では、TK/TS比が低くなる程、分化度が低くなり(第26回日本癌治療学会総会、新潟、1988)、その様な症例ではDNAデ・ノボ合成を抑制する抗癌剤の投与が有効であることを報告した(第48回日本癌学会総会、名古屋、1989)。5)平成2年度、3年度の文部省科学研究費(No.02671066,No.03671106)の援助を得て、ラット実験大腸癌の組織学的分化度とTS、TK活性について検討したところ、低分化型腺癌ほど、TS活性の高くなる結果を得た(第29回日本癌治療学会総会、大阪、1991)。6)3'-MeDAB誘発ラット実験肝癌およびSHNマウス自然発生乳癌の発癌過程において,DNAデ・ノボ合成、特にTS活性を抑制する抗癌剤の投与が、肝臓および乳腺の発癌を著しく抑制することを明らかにした(Anticancer Res.11:561,1991;12:1291,1992)。7)平成5年度、7年度の文部省科学研究費(No.05671917,07672484)の援助を得て、癌細胞のTS、TK mRNAについて解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)