Project/Area Number |
07680054
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学
|
Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
岸本 律子 神戸学院大学, 栄養学部, 助教授 (30068259)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 美和 神戸学院大学, 栄養学部, 実験助手 (10258113)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | マウス肝 / マウス腎 / エタノール / ニンニク / チトクロームP-450 / アセトアルデヒド / 酢酸 |
Research Abstract |
1 エタノール投与後のC3H/He雄性マウスの血中成分の変化 (1)エタノール;コントロール群とニンニク投与(8日間)群の含量に差は認められず、両群ともエタノール投与2時間後にピークに達した後減少した。 (2)アセトアルデヒド;コントロール群は2時間後に増加し、2時間後に減少傾向が認められたのに対し、ニンニク投与群ではほとんど変化しなかった。 (3)酢酸;両群とも時間の経過とともに増加したが、ニンニク投与群は、コントロール群よりもゆるやかに増加した。 2 C3H/He雄性マウス肝のニンニクとエタノール投与により変動した薬物代謝系酵素について ニンニク投与群のミクロソーム(Ms)のチトクロームP-450 (P-450)はニンニク投与によって減少傾向が認められ、エタノール投与後はほとんど変化しなかった。一方、コントロール群のP-450は時間の経過とともに増加し、2時間後はニンニク投与群よりも有意に高い値を示した。コントロール群とニンニク投与群に、P-450 2E1とP-450 1A1が検出された。 3 ニンニクとエタノールを投与したC3H/He雄性マウス腎の薬物代謝系酵素について 腎において、肝に存在したすべての酵素活性が認められた。特に、ミクロソームエタノール酸化系とサイトゾール(Cyt)、ミトコンドリア(Mt)およびMsにアルデヒド脱水素酵素(A1DH)活性の存在が確認されたことは意義深い。ニンニク投与により、MtとMsのA1DHはLow Km、High KmおよびTotal活性とも低下傾向が認められた。 以上の結果より、C3H/He雄性マウス肝ではエタノールを摂取する前に、ニンニクを摂取すると、エタノールの代謝が抑制され、これはニンニク投与によってMsのエタノール代謝に関与する酵素系、特にP-450が影響を受けたためと考えられた。しかし、P-450の分子種は特定できなかった。また、腎のMsもエタノール代謝に関与していることが示唆された。
|