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江戸時代における蹴鞠の技術と組織に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07680134
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 体育学
Research InstitutionThe Open University of Japan

Principal Investigator

渡辺 融  放送大学, 教養学部, 教授 (80012350)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桑山 浩然  東京大学, 史料編纂所, 教授 (90013268)
Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords蹴鞠 / 江戸時代 / 家元制度
Research Abstract

本研究の目的は、江戸時代の庶民の蹴鞠の技術(プレー)内容と社会的な組織とを明かにすることである。
本年度の研究によって以下のことが明かになった。
1 この時代には、上記の飛鳥井・難波の両蹴鞠道家は、正式な鞠場の設置、蹴鞠装束の着用、公式に蹴鞠をプレーすることなどの許可権を、幕府に保障されていた。庶民でも、蹴鞠を正式に行うには両家に入門する必要があった。蹴鞠道家と末端の弟子を結ぶのが、取次役或は鞠目代と呼ばれた人々であった。
2 鞠目代は、江戸初期の寛永年間(1624〜43)から存在が認められ、同後半期には、幾内及び東海道、中山道ぞいの諸国を中心として全国20ヵ国以上に及んでいた。
3 鞠目代には百姓、町人身分の者も多くいたが、彼らの中には、江戸城中の将軍上覽鞠会に道家の門弟衆として出場した者もあった。
4 鞠目代の役割は、弟子の入門や装束の色目などの昇格の取次、これに伴う謝礼の徴収と納入、道家の権限への侵害行為の監視、蹴鞠の争論の仲裁等であった。
5 この時代に目代のレベルで流布されていた蹴鞠書には、『蹴鞠俗学抄』など道家からの伝書以外のものがある。これらの書には地下流の外郎派の影響が見られる。外郎家は室町初期に渡来した元朝の遺臣陳外郎宗敬を祖とし、代々医薬を業としていた。江戸初期の外郎右近政光は鞠の名手で、寛永11(1643)年に『蹴鞠の要法十七箇条』を著したが、のち、正保4(1647)年に飛鳥井家の権限を侵して遠島に処せられている。しかし、今のところ外郎派と飛鳥井家の組織的な関係はまだ解明されていない。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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