Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
海洋生物コケムシBryozoa類を調査し、その中に含まれる有用な生理活性物質を発見することを目的として研究を行い、次のような結果と新しい知見を得た。(1)日本沿岸のフサコケムシの調査を行い、岩手県でフサコケムシ、ホソフサコケムシ、アミコケムシ、チゴケムシおよびヒラハコケムシなどを採集し、細胞毒性試験を行った。特に神奈川県真鶴にて大量のフサコケムシ(130kg)を採集し、成分検討に入った。(2)中国沿岸についても、海南島のほか、三亜およびDaya Bayで採集、全量約1000kgを得、成分検索に入った。(3)以上の各フサコケムシについてエキスを作成し、ウニ受精卵々割阻害作用およびKB、PC-3、HeLa-S3、P388などに対する細胞毒性を検討した。いずれも有意な活性を示した。(4)米国フロリダ産コケムシの一種、Amathia convolutaから、新たにconvolutamine Gを単離・構造決定した。一方、これらのalkaloidsの生物活性試験を実施しており、さらに、convolutamine類の合成を行い、convolutamine Fの全合成を完成した。
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