Project/Area Number |
07680655
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
中山 建男 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (60031712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福岡 拓哉 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60253845)
武知 進士 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10222100)
高見 恭成 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80236356)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ヒストン / ジーン ノックアウト法 / 遺伝子発現 / 自己制御機構 |
Research Abstract |
ニワトリの各ヒストンサブファミリー遺伝子は、6〜12コピー存在し、合計44コピーと比較的少なく、真核生物のヒストン遺伝子群の全体像を把握するのに最適である。本研究では、高頻度にターゲット・インテグレーションを起こすニワトリBリンパ細胞株DT40で、ジーン・ノックアウト法を用い、ヒストン遺伝子の機能に関して、以下の点を明らかに出来た。 1、全H3 mRNA量の約25%を示すH3-IV/H3-Vを欠失した変異株で、残り全てのH3遺伝子の発現量が増大し、全H3mRNA量は一定に保たれていた。 2、11コピーのH3遺伝子のうち、4つに関してシス配列を同定したところ、個々の遺伝子に特異的な配列の他に、1つのCCAAT配列が共に必須であった。 3、H2B遺伝子は8コピー存在する。全H2B mRNA量の約10%を示すH2B-Vを欠失した変異株で、残りのH2B遺伝子の発現量が増大し、全H2B mRNA量は一定に保たれていた。この増大効果は残り全てのH2B遺伝子に共通であった。 4、6コピー存在するH1遺伝子の中の1つ(01H1)を欠失した変異株でも、残り全てのH1遺伝子の発現量が増大し、全H1 mRNA量は一定に保たれていた。 以上の結果は、全てのヒストン遺伝子群は自己の転写産物を一定に保つ自己補償機構を有していることを示している。
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