ヘリックス・ループ・ヘリックス型転写因子群による哺乳類の神経分化制御機構
Project/Area Number |
07680680
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
影山 龍一郎 京都大学, 医学研究科, 助教授 (80224369)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ヘリックス・ループ・ヘリックス / 神経分化 / 無脳症 / 神経管閉鎖不全 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
哺乳動物の神経分化機構を明らかにする目的で、ヘリックス・ループ・ヘリックス(HLH)型転写因子群を同定し、神経分化における役割を解析してきた。我々は、今までに、(1)HLH型因子HES-1は、同じくHLH型の正の神経分化因子Mash-1に対してドミナント・ネガティブな作用を示し、神経分化を抑制すること、および(2)HLH型の正の神経分化因子の候補として新たにMATH因子群を同定したことを報告してきた。今回、さらにHES-1ノックアウトマウスの解析およびMATHについて発現解析を行ったので以下に報告する。 HES-1ノックアウトマウスでは、胎生9.5日目頃から頭部神経管閉鎖不全がおこり、open brainになった。その後、神経細胞死がおこり、やがて無脳症に至った。HES-1ノックアウトマウスでは、Mash-1が正常よりも早く、しかも高レベルに発現しており、神経分化が早く進行していた。以上の結果から、HES-1欠損によりMash-1活性が強まり神経分化が正常よりも早く進行すること、おそらくそのために頭部神経管閉鎖不全がおこることが示唆された。同時に、網膜においても神経分化が早く進行しており、正常な層構造が維持できずに、異常なロゼット構造を形成した。従って、脳や網膜の形態形成には、HES-1のような神経分化抑制因子が非常に重要な役割を担っていることが示された。 また、MATHの発現分布をしらべたところ、MATH-1は背側部に、MATH-2は大脳皮質部に強く発現しており、これらの領域の分化に密接に関与していることが示唆された。従って、哺乳動物の神経発生には、Mash-1、HES-1、MATHのようなHLH型因子群がバランスよく機能することが重要であるといえる。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)