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インド哲学と中世インド社会の関連ー王/神の表象中心としてー

Research Project

Project/Area Number 07710012
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 印度哲学(含仏教学)
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

村上 幸三  東北大学, 文学部, 助手 (40261557)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords王 / 神 / ブラフマン / lsvara / シャンカラ / 支配 / 解脱 / 輪廻
Research Abstract

本年度,インドの王達の現実を知るうえで不可欠な碑文資料や,インドの王観念の理解に不可欠な叙事詩ラ-マ-ヤナに関係する研究を中心とするインド文学関係文献を蒐集したが,具体的な考察はシャンカラの王/神観念の問題に集中した(成果をまとめた論文は本年度は未発表)。
神(シャンカラのことばでは最高ブラフマン)と王はともにlsvara(支配者)と形容される。支配者である神と王は,被支配者(神にとっては個々の生きものの魂-atman-である個我。王にとっては臣下)との関係において,以下の3点で同質である。
1.支配者と被支配者とは別のモノである
2.被支配者は支配者の目的のために行為し,その成果も支配者に帰する。
3.行為は一般に身体あるいは身体を拠り所とする心や器官の作用というかたちをとり,支配者は,他者の身体を自由に動かすことを通じて他者を支配する。
ただし,王と神に以下の差異がある。
1.王は身体を所有するのに対し神は身体をもたない。王も,身体を被支配者と異にするという理由で,実際に身体を用いて行為する被支配者の運命から超然としていられるが,無身の神は解脱しており,輪廻者たる個我の運命から完全に超越してる。
2.王であれば自分の意図で領土経営と臣下の指揮にあたるであろうが,神は,善悪を特徴とする各個我の意志にもとづいてのみ個我に行為をさせる。それによって被支配者の運命に全く責任を負わないでよくなる。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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