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弁別課題における嗅覚および視覚手掛かりへの依存度に関する種間比較:ラット、サルの場合

Research Project

Project/Area Number 07710040
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 実験系心理学
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

上野 吉一  北海道大学, 実験生物センター, 助手 (40261359)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords知覚 / 嗅覚 / 視覚 / 弁別課題 / 霊長類 / げっ歯類 / 種間比較
Research Abstract

これまで一般に、霊長類は外界からの情報を受け取るために視覚に強く依存し、一方嗅覚への依存は極めて小さい(microsmatic)と言われてきた。反対に、ネズミ等は視覚よりも嗅覚に強く依存している(macrosmatic)と考えられてきた。しかし、生物が環境をどのように捉えているのかを考える上では、このような‘絶対的に'ではなく、‘相対的に'各感覚の相互作用を捉える必要がある。つまり、各感覚がどのような情報を受容することができるのか、さらに状況に応じどのように感覚を使い分けるのかを検討することが重要である。そこで本研究は、「視覚的」あるいは「嗅覚的」と呼ばれるそれぞれの動物が、条件の違いにより視覚と嗅覚をどのように使い分けるかを検討した。“視覚的"動物としてはマカクとチンパンジーを対象として、人工ナッツ法を用いテストをおこなった。条件として、以下の4つを設定した。(1)視覚刺激のみが手掛かりとなり、ナッツを開けるのが困難な場合。(2)視覚刺激のみで容易な場合。(3)嗅覚刺激のみで困難な場合。(4)嗅覚刺激のみで容易な場合。この結果、いずれの被験体も、条件(4)の場合のみで弁別を学習することができなかった。したがって、マカクもチンパンジーも弁別の必要性がさほど高くない場合には、視覚刺激は自発的に利用するが、嗅覚刺激は用いないと考えられる。しかし、弁別の必要性が高まれば、いずれの感覚刺激も自発的かつ速やかに弁別に用いるとみなすことができる。今後、視覚ならびに嗅覚刺激を同時に提示した場合、どちらをより有効な手掛かりとしていくのかを異なる条件下で検討していく予定である。同様なテストを現在、“嗅覚的"動物としてラットを対象に進めているところである。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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