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障害児自身の視点から見た障害児療育技法の適用と効果に関する臨床心理学的研究

Research Project

Project/Area Number 07710097
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

遠矢 浩一  九州大学, 教育学部, 講師 (50242467)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsリハビリテーション / 運動障害児 / 筋緊張
Research Abstract

動作訓練法という障害児のための療育技法を用いた訓練会に参加した運動障害児を対象に面接調査を行った結果、以下の点が明らかになった。
運動障害児にとって、リラクセイション(脳性麻痺児の主要な身体的特徴としての筋緊張の亢進に対する筋弛緩訓練)が重要であること。特に、年長運動障害児でパーソナルコンピュータ等の操作を行う者にとって、作業姿勢のもたらす筋緊張に対する悪影響が示唆された。近年、パソコン通信というコミュニケーション手段が開発された結果、障害児・者も容易に他者と相互的な通信を行うことができるようになった。従って、重度の運動障害を有するこどもたちの多くがコンピュータを使用し、1日のうちの長時間をタイピング作業に従事するようになってきた。しかしながら、このことが逆に身体的問題をもたらしていることが推測された。例えば、運動障害が比較的軽度である腕を用いてタイピングを続けることによって、その体側の筋緊張がより亢進し、体幹のねじれなどが引き起こされ、慢性的な疼痛や健康不良に陥っている可能性が示された。このことから運動障害児のリハビリテーションにおいては坐位・立位・歩行などといった移動運動に直結する姿勢制御訓練だけでなく、慢性的な筋緊張をときほぐすための直接的な弛緩訓練が必要であることが明らかとなった。
リハビリテーション技法が専門的なものとはいえ、障害をもつこどもにとって、家庭での訓練は欠かせない。しかしながら、技法の特殊化から家庭での訓練の中心となる母親にとって、技法の適用が非常に難しいという現況が指摘された。よりシンプルであると同時に効率的な手技の開発が必要である。
なお、現在、調査・分析を継続中である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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