情動調律行動にみられる母子相互作用の発達的連続性と個人差の検討
Project/Area Number |
07710101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
青木 紀久代 東京都立大学, 人文学部, 助手 (10254129)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 情動調律 / 母子相互作用 / 世代間伝達 |
Research Abstract |
本研究は、情動調律行動の観察をもとに以下を検証することを目的としていた。 1.初期の母子相互作用のありかたの特徴が、生後3年間にわたって維持されるか否か。 母子ペアごとの特徴の違いは、どのようなところから生まれるのか。 2月末に、全データを取り終わった段階で、各目的について明らかにされている結果は、 1.については、1から24ケ月までの調律パターンと、3歳時点での調律は、行動の出現率という量的な分析レベルでは、とらえることが困難であったが(調律という行動そのものが、3歳児では、見られなくなった)、ビデオフィードバック時の母親の言語による子供の気持ちの読みとり方と、母親の行動の意味づけには、強い一貫性が見いだされた。 2.母親の成育歴から見いだされた、母親の対人観、特に母親自身の母親との関係性(換言すれば、愛着対象に関する内的作業モデル)に読みとれる特徴が、その母親の相互作用の持ち方の背景を考察する上で、極めて重要であるという示唆を得つつある。現在、母親の母親表象についての評定をするためのリストをカテゴリー化する作業が進行中である。 以上、分析は未だ進行中であるが、上記の調律行動の発達的変遷過程の部分については、既に、研究成果がまとまり、平成8年度中に公表される予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)