• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

聴覚障害児における文脈からの意味理解に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 07710128
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教育・社会系心理学
Research InstitutionNational Institute of Special Needs Education

Principal Investigator

牧野 泰美  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究員 (80249945)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords文脈理解 / 含意 / 発話の意図 / 談話分析 / 聴覚障害
Research Abstract

話し手と聞き手が伝達内容を相互に理解するためには、文内部の構造に関する知識だけでなく、文とそれが話された状況、話し手や周囲との関係についての知識が必要になる。この観点から聴覚障害児の「文脈からの意味理解」への接近を試みようとした。文脈から意味を理解するために必要な知識は種々考えられ、前年度の研究においては会話における語の省略の問題を取り上げたが、本研究では「会話における含意・発話の意図」に焦点を合わせて検討した。一般に話された文には直接的に表現される意味の他に、そこに含まれている意味、言外の意味が存在する場合が多く、会話が円滑に進められるためには、聞き手には文に含意されている事柄や話し手がその表現に込めようとした意図の把握が必要になってくるからである。
含意について林部ら(1989)は、便宣的に助詞、副詞、視点動詞、願望文、反語等によるものに分類し、健聴児においてそれらの習得順序を検討している。本研究においては健聴児・者や聴覚障害児・者同士の会話を収集・分析し、含意の表れ方やそれに対する聞き手の解釈を実際の会話場面から探ろうと試みた。現在までに整理した資料からは、上述の助詞や副詞等による含意が会話の中でも表れ、また実際には定義上は含意とは異なるが、話し手のことばから聞き手が物や事象を類推しなければならない場合も多く見られた。聞き手の側に注目すれば、聴覚障害児・者同士の会話では、話し手の意図を聞き手の側が確認する作業が比較的多く見られた。
今後引き続き、聞き手の側の解釈の様相を探るべく分析作業を進めていくが、どのような文脈のもとでも成り立つような含意を除けば、多くは話し手と聞き手の事情が左右しており、そうした両者の内面の共有とも言うべき事象をどのように言語学的に整理していくかが今後のコミュニケーション研究の課題であろう。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi