Project/Area Number |
07710137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬地山 角 東京大学, 教養学部, 助教授 (80250398)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 家父長制 / 東アジア / 中国 / 台湾 / 韓国 / 北朝鮮 / 女性 / ジェンダー |
Research Abstract |
今年度は北朝鮮と韓国で資料収集を行ったほか、資料の収集と整理を行い、最終的に単著として刊行する上での最終的な準備を行った。北朝鮮では簡単なインタビューや見学を行い、実情に対するある程度の感覚をつかむことができた。特に儒教と社会主義が絡んで独特のジェンダー規範が形成されていったことを後づけることができた点は大きな成果となった。社会主義としての中国との類似点のほかに同一の文化としての韓国との類似点を摘出できた点は本研究の独自の貢献であると考える。また韓国では統計資料などを中心に資料を集め、論文執筆への基礎作業を終えることができた。そうした成果についてはアジア経済研究所の研究会、ソウルや静岡での国際シンポジウム、日本社会学会・現代中国学会などさまざまな機会で発表し、批判を吸収してきている。 アジア経済研究所の研究会での成果は佐藤・服部編『韓国・台湾の発展メカニズムの再検討(仮)』としてまもなく出版される予定であり、そのなかで私は家父長制という文化規範の考察を通じて、韓国・台湾の経済が似ているように見えて実はかなり違う様相を持つものであることを文化的側面から明らかにした。女子労働・肉体労働の評価といった点で伝統的文化規範の作用から大きな差異が生まれるのである。今年度後半からは主に単著の執筆に専念しており、本研究の成果は、博士論文として総合文化研究科に提出した後、勁草書房より『家父長制の比較社会学(仮)』として出版される予定となっている。
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Report
(1 results)
Research Products
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