Project/Area Number |
07710158
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
村松 幹子 日本女子大学, 人間社会学部, 助手 (90230010)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ライフコース / 家族キャリア / 職業キャリア / ライフイベント |
Research Abstract |
1. 研究の目的 本研究では、女性のライフコース形成のメカニズムを解明することを目的とした。とくに家族キャリア、職業キャリアを中心に分析を行うため、下記の要領で調査を実施した。 2. 調査実施の概要 調査では、A女子大学(所在地:東京)卒業生の内、35歳、50歳、65歳を中心とした3つのコ-ホ-ト、合計3,259名を調査対象者とし,1,538票の有効回答を得た(有効回答率47.2%)。調査内容は、(1)学生時代の理想のライフコースと実際のライフコース、(2)職業キャリア、(3)大学での生活や教育に対する評価と満足度、(4)ライフイベントと転機、(5)役割意識、(6)人生の目標と重要な他者の存在、等から構成されている。 3.調査結果、調査の結果、以下のような傾向が明らかになっている。 (1)ライフコース…現実では再参入型(結婚や出産で仕事を一時中断し、育児後再参入)が最も多い。理想としては再参入型、仕事継続型に二分されており、理想では現実よりも仕事継続型を選択している者が多い。 (2)職業キャリア…有職者の働いている理由としては、「自分の能力の活用」「生活に変化・充実感」など、無職者は「適当は仕事がない」「家事に専念したい」などが働いていない理由としてあげている。 退職経験者では「結婚・出産などの都合」により仕事をやめている者が多い。 (3)ライフイベントと転機…人生における最大の転機は「結婚」であると回答した者が半数以上を占めている。 (4)役割意識…最も大切にしたい役割・現実の自分の役割とも、「家族の一員としての自分」が最も多い。 以上のように、調査対象者のライフコース形成には、家族キャリアが重要な要因である傾向がうかがえる。今後はより詳細に分析を行い、ライフコースの直接効果と間接効果を明らかにしていく予定である。
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