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古代炊飯様式の研究-特に移動式竃の使用形態と地域性について-

Research Project

Project/Area Number 07710271
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

杉井 健  大阪大学, 文学部, 助手 (90263178)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords移動式竃 / 造り付け竃 / 使用痕 / 竃の導入 / 竃の地域性
Research Abstract

本研究課題の第1の目的は、移動式竃を資料集成し、また実地に観察することによって基礎データの整理をすることであった。そのため、全国各地で発行されている調査報告書を網羅的に調べ、出土地名表を作成することに努めた。また、関東、北陸、四国地方において資料調査旅行を行い、移動式竃にみられる使用痕の観察などを行った。さらに、朝鮮半島において、これまでその存在は予想されたが具体的な実物資料を知り得なかった移動式竃の出土例を集成することができた(これについては来年度以降に実地の資料調査を行う予定である)。それらの結果、以下の問題点が明確になってきた。まず、関東地方における竃出現の問題である。竪穴式住居に造り付けられる竃と移動式竃を比較すると、移動式竃の方がその出現時期は遅れる。しかも、造り付け竃がやや衰退していく時期に移動式竃が増加する傾向がうかがえ、注目される点である。それとは異なり、これまで指摘してきたように、山陰地方では移動式竃が主に導入される。また、北陸地方では、関東地方や近畿地方と比較してその両者とも出現時期が遅れることも重要である。さらに、北海道では擦文期になり造り付け竃が導入されること、南西諸島では明確な竃が存在しないことも日本列島全体の炊飯様式を考える上で重要な論点となってこよう。このように、同じ竃でも地域ごとにその取り扱われ方が異なることがより明らかになったことが、今回の研究によって得たもっとも大きな成果である。時間的な余裕がなく、これを歴史的に位置づけることが課題として残されたが、移動式竃に使用痕が顕著にみられないものが多いことは歴史的背景を考える上で重要であるとの予想を持っており、今後研究を継続する中で、より具体的にあとづけたいと考えている。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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