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細石刃の形態と使用痕分析による使用プロセスの復元的研究

Research Project

Project/Area Number 07710273
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 考古学(含先史学)
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

光石 鳴巳  岡山大学, 文学部, 助手 (70263548)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords細石刃 / 使用痕 / 使用プロセス
Research Abstract

1 岡山県恩原1遺跡、同2遺跡出土の細石刃について、計測と肉眼観察の結果を、パーソナルコンピュータを用いてデータベース化した。これにより、当初の見通しを次のように再確認できた。
(1)特に恩原2遺跡において、残存部位と石核側面の付着率との相関が比較的明瞭に現れることが判明している。すなわち、石核側面をもつものに完形資料が多く、それに対して、石核側面をもたないものには末端部を欠く打瘤部側資料が多いという傾向が認められた。恩原1遺跡においても、石核側面をもたない資料において打瘤部側資料の数量がやや突出する点で恩原2遺跡に共通している。
(2)主に幅と厚さの相関について検討したが、平均値の上では、大まかにみて石核側面をもつ資料はもたないそれに比べ、やや幅広で、やや厚いといえる。ただし、実際には両者の計算値の分布は大部分が重なり合うことになり、明らかな区分はできなかった。この点では、当初の予想と食い違いがあることが判明した。
2 上記の資料についての使用痕の観察結果は次の通りである。
(1)肉眼あるいは10倍のル-ペによって認識できる程度の微小剥離痕については、とくに恩原1遺跡で形態との相関が認められた。すなわち、微小剥離痕のある細石刃には、石核側面の付着しないものが多いという傾向にある。また、石核側面をもちながら微小剥離痕の認められるものには厚さが2ミリを超えるものはない。
(2)金属顕微鏡下での観察は現在も継続中である。瑪瑙・玉髄といった使用石材の性格上、資料の観察方法を含めて問題が多く、充分な結論を導くに至っていない。
3 関連する諸遺跡の細石刃のデータについては、資料上の制約もあり、今後の作業の追加が必要となっている。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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