Project/Area Number |
07710290
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国語学
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
齋藤 孝滋 富山大学, 人文学部, 助教授 (50241500)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 富山県 / 方言 / 地域言語 / 音響音声学 / 知覚実験 / 音声音韻現象 / 記述的研究 / 社会言語学的研究 |
Research Abstract |
調査は、平成7年7月、12月に、富山県呉西・呉東地域の老年層・中年層・青年層を対象として、音韻・音調・文法・語彙集等の項目について、質問方式・自然傍受方式といった従来一般的に行われている方法の他に、合成音声による知覚実験・意識調査を加えて実施した。 現在、現時点でデータが不足している呉東地域における老年層・中年層の調査に着手したところである。音声資料収集には、購入した高性能デジタル録音機DAT及びDAT対応マイクを用いた。知覚実験に用いる合成音声の作成は、東北大学日本語学科所有のCSLを使用させていただいた。録音資料は、購入したハードディスクに蓄積し現在音声分析器により分析中である。音声分析には、既存の備品である音声分析器『音声工房』と『音声録聞見』を使用した。統計分析には、新たに今回購入した『統計ソフトSPSS』、『統計ソフト Mathematica』、『数量化分析I〜IV類シサステム』を、それぞれのソフトの特徴を活かしつつ使用している。現在は、現段階で得られた資料から、(完成段階における)全体的な見通しを立てるために活用している。音声分析資料のソナグラフ提示については、今回購入した高性能レーザープリンターにより、スペクトルの強さを表す濃淡の段階が今までの2段階から多段階になり、より精度の高い資料提示が可能となった。 本研究は、平成6年度科学研究費補助金奨励研究(A)「富山県砺波平野の主要都市における地域言語の動態と要因の研究」を拡大・発展させたものである。既に、平成6年分の成果は、口頭発表「富山県砺波市方言に、おける「ゆすり音調」の物理的性質と認知パターン」(1995年度日本音声学会全国大会、於明海大学、1995.10.)、論文「(A)母音体系及び音声の世代別動態研究」(齋藤孝滋・高稲環「富山県砺波市における言語動態調査報告」『富山大学人文学部紀要』第24号、1996.3)として発表している。 本研究は、これらの成果を富山県全域を対象として発展させるものである。現段階で既に、呉西・呉東の両地域を対象とすることではじめて見出された知見もいくつかある。分析が済み次第随時発表してゆきたい。
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