電子化資料を用いたトルコ語の複合動詞の記述的・理論的研究
Project/Area Number |
07710358
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
言語学・音声学
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
栗林 裕 岡山大学, 文学部, 講師 (30243447)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | トルコ語 / 語形式 / 複合動詞 / 形態論 / 統語論 |
Research Abstract |
1.光学読み取り装置とコンピューターを使って以下の文献の電子化を行った。 Nasrettin Hoca,Keloglan,Omer Seyfettin選集 Nasrettin Hoca,Keloglanはトルコを代表する説話集であり、Omer Seyfettinはトルコの国民的な作家であるが、今日までデータベース化が行われておらず今回の作業により電子化資料として多角的なアクセス可能となった。さらに日本で出版されているトルコ語読本のテクスト部分(小説、詩等あらゆるジャンルより)の電子化を行った。 2.時事問題でのトルコ語使用に関する資料としてトルコの大衆紙であるHurriyet紙の1995年度版の特定期間の電子化を行い、またインターネットで流通しているトルコの大衆紙であるSabah紙のホームページより得られる論説等の電子化された資料の収集を行った。外国で出版されたトルコ語読本のテクスト部分(新聞からの抜粋)の電子化を行った。 3.口語資料としてはインターネットのトルコの文化に関するニュースグループであるusenet "soc.culture.turkish"での議論およびトルコ共和国ビルケント大学にサーバーがあるトルコ語に関するメーリングリストである"Tur kce"から資料の収集を行った。 以上のように書き言葉、話し言葉双方の観点から複合動詞のための資料作成を行った。これは電子化されていないトルコ語の現状を考えると、複合動詞のみならず他の文法現象の研究にも活用することが可能である。またインターネットの利用により日本国内では入手が困難であったトルコ語の口語資料の収集ができた点も今回の研究で得られた大きな成果である。 4.さらに母語話者の協力の下、複合動詞に関する用例の確認、訂正等の作業を行い、学術論文に掲載するための準備を行った。収集した資料を活用し、トルコ語文法書や辞書に記載されていないような例を見つけ複合動詞の理論的研究への貢献をした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)