東ヨーロッパ民主化過程の政治学的分析--ハンガリーを中心に--
Project/Area Number |
07720048
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Politics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 武 東京大学, 社会科学研究所, 助手 (90238361)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 民主化 / ハンガリー / 東ヨーロッパ |
Research Abstract |
前年度にまとめた1994年5月のハンガリー総選挙の分析をふまえて、現地の新聞等を読むことでハンガリーおよび東中欧諸国の民主化過程の観測を継続して行った。現在、東中欧各国の抱える財政赤字問題への対応を通して現れる差異の比較を試みている。ハンガリーのデモクラシーへの「移行」期に重要な役割を果たした反体制派(かつてのサミズダード)雑誌『話者』のバック・ナンバーを初め、関連資料・文献の収集を継続した。また、デモクラシーの「固定化」過程に現れる差異の一端が歴史的経験の差異に由来するという仮定から出発して、共産党独裁体制に先立つ時代の東中欧諸国のデモクラシーに関する経験の比較を行い、北海道大学スラブ研究センターでの夏の国際シンポジウムで発表した。報告に対してはシンポジウムの場でのコメント・批判が寄せられたほかに、報告原稿をディスカッション・ペ-パ-として東京大学社会科学研究所内の関連する研究者と東欧史研究会のメンバーに配布し、コメント・批判を受けた。それらを踏まえてまとめたペ-パ-をシンポジウム報告集用に提出した。民主政の「固定化」過程ではそれ以前の「移行」期とは異なって政党の他に利益団体が重要な役割を演じると考えるところから、ハンガリーに関して共産党独裁以前の時期における利益団体政治の伝統について考察をまとめ現在論文を執筆中である。その一部を東京大学社会科学研究所の紀要に発表する予定でいる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)