Project/Area Number |
07740137
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General mathematics (including Probability theory/Statistical mathematics)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
会田 茂樹 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (90222455)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ループ空間 / 拡散過程 / 対数ソボレフ不等式 |
Research Abstract |
今年度は研究課題に関連して、コンパクトリーマン多様体M上の連続な閉道のなす空間Lx(M)(ループ空間)上のラプラシアンLの性質を調べた,正確にはLはLx(M)上のブララン運動の測度に対して対称な作用素である. M=|R^c|の時はLのスペクトルは重複度無限の固有値からなるが,一般のケースはまだよくわからない.パス空間上ではLがスペクトルキャップをもつことが分かっているが,この方面で以下の結果を得た。第1に、ある正のポテンシャル関数Vに対してシュレ-ディンが一作用素LtVが対数ソボレフ不等式をみたすこと。更にこの帰結の拡散半群e^<tc(LtV)>の超縮小性から、LtVの最小固有値E_oが重複度有限であることがわかる。またこの対数ソボレフ不等式はウィーナー空間上の不等式から示されるのである。第2に、Lの定めるディリクレ形式はLx(M)の各ホモトピー類上で既約であることを示した。このことは、次のようにして示される。まずLx(M)を確率微分方程式の解を用いてウィーナー空間へ埋め込む、それをSxとする。SxはLx(M)の各ホモトピー類に応じて分解されるが、その管状近傍はおのおのある種の連結性をもつことがわかり、その結果既約性がわかる。第3に、上記の結果を用いて、E_oの重複度がMが単連結の時1でありその固有関数ΩはΩ>oをみたすことがわかる。また、第2の結果はMが単連結の時oがLの重複度1の固有値となることを示している。 これらの結果は、Grossがループ群に対して得ていた結果を一般のコンパクトリーマン多様体のループ空間上への結果へと拡張したものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)