Project/Area Number |
07740181
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
片座 宏一 東京大学, 理学部, 助手 (70242097)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 星周ダスト / 中間赤外線 / 地上観測 |
Research Abstract |
本年度はこれまで開発して来た中間赤外線分光撮像装置の立ち上げを行い、本格的な観測を開始した。そしてその観測の中で熱背景放射のゆらぎについてデータを収集し、地上からの中間赤外線領域の観測に必要な観測手法の条件をもとめつつある。また、この観測によって惑星状星雲NGC7027の空間的にも分解されたスペクトル構造も得た。 我々の分光器は本年度の4月にアレイ検出器を初めてマウントし、4月末から5月にかけて宇宙科学研究所1.3m赤外モニタ望遠鏡を用いてテスト観測を行った。この時にはあいにく天候に恵まれず、十分な観測は行えなかったが、撮像・分光ともファーストライトに成功した。このファーストライトの後に11月から12月にかけて米国アリゾナ州のMt. Lemmon観測所で本格的に観測を開始した。 この際、惑星状星雲NGC7027について空間的に分解したスペクトルを得、また熱背景放射について短い周期でサンプルしつつその変化を記録した大量のデータを得た。観測中にデータを見た範囲で空の背景放射の空間的な揺らぎが予想以上に大きいということが分かった。このことをふまえ、1月に再び宇宙科学研究所1.3m赤外モニタ望遠鏡で副鏡チョッピングの効果を調べる為の観測を行った。 得られたデータの解析は現在進行中であるが、少なくとも、副鏡によるチョッピングは不可欠であるということは示せるであろう。また、NGC7027のスペクトル構造のデータ解析も背景放射データの解析終了後には行う予定である。
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