赤外アレイ検出器を用いた星間分子の高分解振動回転スペクトル観測装置の開発
Project/Area Number |
07740185
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平原 靖大 名古屋大学, 理学部, 助手 (30252224)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 星間分子 / フーリエ変換赤外分光 / 振動回転スペクトル / 不安定分子種 / ミリ波分光 |
Research Abstract |
星間分子の振動回転スペクトルの観測的研究を行う上で必要な、赤外領域での高感度分光システムである、Post-dispersed Fourier-transform spectrometerの開発を行った。このシステムの検出器系にもちいる、InSb2次元アレイ赤外検出器のドライバを制作した。具体的には、検出器の各ピクセルに蓄積された電荷からの高速のデータ読み出しに必要なクロック回路、およびデータ取得回路(プリアンプおよびAD変換部)である。また、この検出器とグレーティングを格納する、窒素冷却デゥワ-を設計、制作し、その性能評価を行った。更に、分光系として用いる市販の高分解能フーリエ変換分光器のコントロールおよびデータ取得インターフェースの製作をおこない、制御用ソフトウエアを開発した。これにより、波数分解能比10万以上を実現する、低雑音の近赤外分光システムが完成し、望遠鏡と組み合わせたテスト観測が期待される。 また、星間分子C_4Sの探査観測をドイツ・マックスプランク研究所の100m電波望遠鏡を用いて行った。暗黒星雲TMC-1でのC_4Sの存在量はこれまでに提示されてきたモデルからの予測に比べ@S71(/)3@E7以下であることがわかり、硫黄を含む炭素鎖分子族の星間分子雲における生成機構の再検討が必要であることが明らかになった。 また、天然存在度0.02%の硫黄同位体^<36>を含むラジカル、SO(^3Σ^-)のミリ波領域に於ける分光実験を行い、この分子の回転定数を精密に決定した。これにより、星間空間に於ける^<36>SOの探査が可能になった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)