ブライトリム分子雲に於けるSequential Star Formation
Project/Area Number |
07740192
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉谷 光司 名古屋市立大学, 教養部, 助教授 (80192615)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 星形成 / MII領域 / トリガー / 分子雲 / OBアソシエーション / 赤外線 |
Research Abstract |
私は、Sugitani et al.(1991,ApJS77)でブライトリム分子雲に於けるトリガーされた星生成の候補としてIRAS点源(遠赤外線源)が付随する44個のブライトリム分子雲を北天でピックアップし、これら天体を近赤外JHK3色イメージング観測を米国キットピーク観測所の1.3m望遠鏡と赤外線カメラ(SQIID)で行った。予備的な解析により、多くの天体で前主系列星のクラスターを発見し、少なくとも6つの天体では電離波面爆縮(radiation-driven implosion)による連鎖的星形成(sequential star formation)の証拠を得た。しかしながら、この段階の観測サンプルはまだ少なく、この連鎖的星形成の重要性はまだよく認識されているとは言えない。そこで、さらにこのような観測例を増やし、ブライトリム分子雲に於ける小さなスケールでのトリガーによる星生成の伝搬に関しての基本的な描像を与えることを目的として、キットピーク観測所のデータの詳しい解析を行った。その結果、さらに5例のsequential star formationの事例を発見した。 私は、IRAS点源が付随するブライトリム分子雲の探査を北天と同様にして南天でも行い、45個のIRAS点源が付随するブライトリム分子雲をカタログしている(Sugitani et al.1994,ApJS92)。サンプルを飛躍的に増やすために、これら45天体の近赤外線観測を南半球のセロトロロ天文台の赤外線カメラ(CIRIM)を用いて行った。本格的な解析はこれからであるが、北天と同様に多くの前主系列星のクラスターを発見した。これからの詳しい解析により、ブライトリム分子雲に於ける星形成、特にSequential Star Formationの理解が深まることが大いに期待できる。 研究遂行上、大量の近赤外線イメージ・データの解析を効率化するために、大容量のハードディスクを導入した。また、経費の一部はデータ解析の補助のための謝金、その他研究遂行に必要な消耗品などに経費に充てた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)