Project/Area Number |
07740211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
素粒子・核・宇宙線
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
美濃 英俊 山梨大学, 工学部, 助教授 (60212239)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 格子色力学 / 数値シミュレーション / アルゴリズム / ハイブリッドモンテカルロ |
Research Abstract |
量子色力学(QCD)の効率的なシミュレーションアルゴリズムの開発を目指し、以下の研究を行なった。 1.QCDに類似のより簡単なモデルとして、2次元のO(4)シグマモデルを取り上げ、以下の結果を得た。 (1)擬似運動量の更新間隔と系の緩和時間: 分子動力学計算における擬似運動量の更新間隔を変化させながら緩和時間を測定した。その結果、擬似運動量の更新間隔を系の相関長に比例して長くすることで、緩和時間が大幅に短くなり、より重要な事には、緩和時間が相関長の2乗ではなく、1乗に比例する事が確認された。 (2)分子動力学計算における数値積分の高精度化: 1990年にCampostriniらによって提案された方法に加え、今回新たに提案された数値積分法の効率を調べた。結果として新方法は計算量を大きく増やすことなく、飛躍的に精度を向上させる事ができ、Campostriniらによる方法よりも実用的価値が高い事が確認された。 2.上記1.の研究で有効性が示された2つの改良をQCDシュミレーションに適応した。ごく準備的な実験においてはO(4)モデル同様の効果が、示されたので、現在、より定量的な結論を導くために、精密な数値実験を遂行中である。
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