Project/Area Number |
07740435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球化学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
豊田 和弘 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (10207649)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 活断層 / 断層粘土 / Th-Pb年代測定 / 断層活動度 / ラドン濃縮 |
Research Abstract |
私は中部日本の10箇所の代表的な断層のTh-Pb年代測定および断層帯のラドン濃縮による過剰鉛-206からの過去の活動度推定を試みている。ただしこれらの考察には断層粘土とその母岩との鉛、ウラン、トリウムの含有量が断層粘土形成から現在まで変化していないという前提が必要である。断層粘土の形成に伴う微量元素の挙動については不明な点が多く、国内外でも類似の研究は見あたらない。母岩が花崗岩の場合の断層粘土形成時の化学組成の変化を知るために、六甲花崗岩、跡津川断層北東部の船津花崗岩、阿寺断層中央部の苗木一上松花崗岩、中央構造線の両家花崗岩のような地域における、近畿・中部日本の断層の母岩と断層破砕物質について文献調査をおこない、その一部についての試料を入手した。中性子放射化法などの微量元素分析や粉末X線回折装置を併用して鉱物分析および状態分析を併用して母岩と断層破砕物質との化学組成の違い、同一母岩から生成したと考えられる断層破砕物質内での鉱物組成と化学組成の関係、酸化還元状態による鉱物組成と化学組成の差、採取地点の断層からの距離による断層破砕物質、母岩の種類、断層の種類による相違点などについて検討している。平成7年10月1日付けで東京大学・大学院理学系研究科から北海道大学・大学院地球環境科学研究科へ転出したために東京大学での研究は不可能になり、北大での放射線取り扱いの認可が遅れたためにデータの提出が遅れていたが、現在北海道大学において研究事業を再開することが可能になり、本研究の目的である(1)断層粘土形成時の化学組成の変化、(2)断層粘土の閉鎖性の問題、(3)断層粘土のキャラクタリゼーション、について考察を進めている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)