立体保護基の官能基修飾および反応活性なリンの結合と近接官能基間の相互作用の研究
Project/Area Number |
07740484
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
豊田 耕三 東北大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50217569)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1995: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 立体保護 / 低配位有機リン化合物 / ヘテロ原子 / 速度論的安定化 / 熱力学的安定化 / 有機硫黄化合物 / 有機セレン化合物 / X線結晶構造解析 |
Research Abstract |
1. 速度論的安定化効果と電子的効果を併せ持つ置換基の開発 本研究では、立体保護基として、従来用いられてきた2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル基の炭素骨格を保ちつつ、片方、あるいは両方のオルト位置換基上に水酸基、アミノ基、アルコキシ基、シアノ基、ホルミル基等を有する、新規な、かさ高い置換基を開発した。また、アルキルチオ基を持つ、かさ高い置換基も開発した。これらは、速度論的安定化効果と電子的効果を併せ持つと考えられる新規安定化基である。 2. 新規な置換基を有するカルコゲノホスホラン類等の合成 上記の新規安定化基を用いて、ジチオキソホスホラン、ジセレノキソホスホラン、セレノキソチオキソホスホラン、チオキソホスフィン、セレノキソホスフィン、ジホスフィン、一級ホスフィン等を合成した。また、2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル基の片方あるいは両方のオルト位のt-ブチル基をアミノ基、アルコキシ基、アミノアルキル基等に変換した安定化基や、かさ高いフェノキシ基についても同様の化合物を合成し、比較検討した。 3. 相互作用状況の解析 以上合成した化合物における、リン官能基と近傍の官能基の相互作用の状況を分光化学的手法により解析した。即ち、^<31>P NMRや^<77>Sc NMRにおける化学シフトやスピン・スピン結合定数から相互作用の度合いを評価した。また、赤外吸収スペクトルから、リンとカルコゲン原子の結合の強さを評価した。また、X線結晶構造解析を行い、関連する原子間の位置関係を知ることができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)