ヘテロ原子を有する平面性化合物の合成、構造、および物性に関する研究
Project/Area Number |
07740486
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
木村 毅 岩手大学, 工学部, 助手 (70241784)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | ヘテロ原子 / 平面性化合物 / ジチアペンタレン |
Research Abstract |
近接した位置に複数個のヘテロ原子を有する有機化合物は、それらのヘテロ原子間に強い相互作用が存在することが知られている。このようなヘテロ原子間相互作用に関する研究の一つとして、我々は立体的に混み合った構造を有する1,9-二置換ジベンゾチオフェン、および1,9-二置換ジベンゾセレノフェンを合成し、これらの化合物の反応性、構造、電気化学的な性質等について継続して検討してきた。本研究ではこれまでの研究に関連して、硫黄やセレン等のヘテロ原子間相互作用が有機分子の反応性に対してどのような効果があるのかを検討した。その結果、ヘテロ原子間相互作用の強さが1,9-二置換ジベンゾチオフェン、1,9-二置換ジベンゾセレノフェン等の、脱硫、脱セレンを伴う熱分解反応および光分解反応に対して大きく影響することを明らかにすることができた。また、この分解反応によって得られたジベンゾ[bc,fg][1,4]ジチアペンタレン、置換トリフェニレノ[4,5-bcd]チオフェン誘導体等の新規な平面性化合物は、サイクリックボルンタメトリーを用いた電気化学的な研究により、電極表面上でポリチオフェンに類似した物質を生成することが明かとなった。ポリチオフェンは導電性材料として注目を集めている物質であるので、ジベンゾ[bc,fg][1,4]ジチアペンタレン、置換トリフェニレノ[4,5-bcd]チオフェン誘導体は、今後新規な導電性機能材料への応用が期待できるものと考えられる。以上の結果は、今後ヘテロ原子を有する機能性分子を設計し、合成し、実用化を進めていく上で重要な知見であると考えられる。また、これらの研究成果は下記の論文で報告するとともに、第4回ヘテロ原子化学国際会議を初めとする国内外の学会において発表を行った。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)