金属電極表面の原子配列と二酸化炭素還元の触媒活性の相関
Project/Area Number |
07740562
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
物質変換
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
星 永宏 千葉大学, 工学部, 助手 (30238729)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 二酸化炭素 / 還元反応 / 白金単結晶 / (111)ステップ / (111)テラス / 反応速度 |
Research Abstract |
CO_2の還元活性に対する表面原子配列の効果を調べるため、Pt単結晶電極を用いてCO_2還元反応速度の面方位依存性を調べた。(111)テラスと(111)ステップからなる結晶面で、ステップ密度の異なる単結晶面(Pt(110)(1×2),Pt(331),Pt(221),Pt(332),Pt(997),Pt(111))を作成してCO_2還元反応速度を測定した。その結果、CO_2還元反応速度に対して以下のような序列が得られた。 Pt(110)(1×2)> Pt(331)> Pt(221)>Pt(332)>Pt(997)>Pt(111) 一方、ステップ密度の大小関係は、 Pt(331)>Pt(110)(1×2)>Pt(221)>Pt(332)>Pt(997)>Pt(111) である。Pt(110)(1×2)面以外はステップ密度の大小関係と反応速度の序列は一致した。このことから、(111)ステップの存在がCO_2の還元反応を高活性にしていることが示唆される。他方、Pt(110)(1×2)面はステップ密度がPt(331)より小さいにもかかわらず、最大の活性を示した。 反応速度の電位依存性を調べると、反応活性の高いPt(110),Pt(331),Pt(221)面上のCO_2還元反応速度は0.2Vで極大値を取った。この特異な現象は対称性のよい(111)ステップに吸着した水素の反応活性が極めて高いと仮定することで矛盾なく説明できることを示した。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)