生理食塩水中の生体物質の状態分析における酸素および磁場の影響
Project/Area Number |
07740579
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
分離・精製・検出法
|
Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
西本 右子 神奈川大学, 理学部, 助手 (70241114)
|
Project Period (FY) |
1995
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
|
Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | 生理食塩水 / アミノ酸 / 酸素 / 磁場 / 糖 / 状態分析 |
Research Abstract |
0.1moI/Iの塩化ナトリウム水溶液について、各種アミノ酸、ペプチド及び糖を含有する場合の溶存酸素の影響に関して検討した結果、糖(アラビノース、キシロース)においても共晶の融解過程、溶存酸素の減少過程、CDスペクトルなどにおいて溶存酸素の影響をうけることが明かとなった。またアミノ酸および糖は溶存酸素ばかりでなく溶液中の硫化水素とも相互作用することが低温のDSC、NMRなどにより新たに明らかとなった。これらの結果に関してはアミノ酸を含有する0.1moI/Iの塩化ナトリウム水溶液の氷に関する低温のX線回折の結果と共にAnaI. Sci. に報告した。さらに新たに購入したMCD用永久磁石を用いた磁場存在下でのCD測定の結果より、アミノ酸、糖共CDスペクトルが磁場の影響を受けることが明らかとなった。この結果に関してはさらに検討を続けている。しかしFT-IR(水溶液用ATP)に関する測定では現有機では温度コントロールに問題が残り、顕微FT-IRによる測定を計画し、現在検討中である。また本研究で用いた手法(溶存酸素、NMR等)を電解生成水(酸性水)の分析に応用し、その結果を分析化学に報告した(掲載予定)。生理食塩水中の生体関連物質の分析にあたっては、溶存気体の影響を考慮することが重要であることが明らかとなった。磁場の影響に関しては、磁場の強さを変えた測定等、さらに検討が必要であると考える。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)