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傷ついた造礁サンゴ群体の再生速度と回復過程

Research Project

Project/Area Number 07740601
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 生態
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

VAN Woesik Robert  琉球大学, 理学部, 助手 (90264473)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywordsサンゴ礁 / サンゴ群体 / ハマサンゴ属 / ミドリイシ属 / 再生 / 環境要因
Research Abstract

サンゴ礁の基本構造を形成する主要な造礁サンゴ類の群体は、台風や季節風のもたらす波浪や、オニヒトデ等による食害で、部分的な損傷を受けることがしばしばある。本研究では、サンゴ群体のもっている再生能力について、特に環境要因とのかかわりを知るために、異なった環境において比較する野外で潜水観察による実験をおこなった。
沖縄本島沿岸のサンゴ礁、伊計島と水釜の裾礁において、ハマサンゴ属とミドリイシ属のイシサンゴ類の群体に人為的に傷をつけ、その後の傷の回復と群体の再生過程を野外で定期的に観察した。一方、外洋に面し、水質汚染の影響を受けることが少ない伊計島では、ハマサンゴ属の群体につけられた傷は急速に回復した。これは、オーストラリアのグレート・バリア・リ-フでの観察結果をもとにした推論、すなわちハマサンゴでの受けた傷は回復しにくい、とは一致しなかった。
河口付近に位置する水釜の裾礁では、河口に近接した場所では淡水やシルトの堆積によって傷の回復が悪く、死滅するサンゴ群体も見られた。
枝の先端を切り取られたミドリイシ属の群体では、その枝の直径の大きさにより堆積物や付着藻類の及ぼす悪影響と、種によるサンゴの成長速度の差異との相対的な関係で、再生過程が異なった。すなわち、枝が細く成長の早い種類では、その傷口は急速に軟体部の組織に覆われてから再生・成長を続けたが、枝が太くて成長の遅い種類では傷口にシルトが滞積したり藻類が付着したり再生が遅くなったり阻害されたりした。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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