血圧調節ペプチド・アンジオテンシンIIのタイプ2受容体を介した新しい生理機能の検索
Project/Area Number |
07740632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物形態・構造
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
大西 淳之 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40261276)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | アンジオテンシンII / AT2 / 卵巣 / 卵胞刺激ホルモン / プロモーター / 発現調節 |
Research Abstract |
血圧調節ペプチドホルモン・アンジオテンシンII受容体のサブタイプのひとつであるタイプ2受容体(AT2)の情報伝達系も含めた生理機能に関しては、未だ不明である。本研究では、この生理機能の解明への土台を築くため、この受容体を特異的に発現しているラット卵巣顆粒膜細胞の初代培養系を用いて、受容体量に変動を与える種々の因子について検討すると同時に、ラットAT2の遺伝子のクローニングも試みたところ以下の様な結果を得ろことができた。 1.顆粒膜細胞を無血清培地中で培養を行と、AT2量が転写および翻訳レベルで、経時的に増加することを、またこの発現量の上昇は顆粒膜細胞の分化因子である卵胞刺激ホルモンの培地中への添加により、特異的に阻害されることを確認した。 2.顆粒膜細胞の無血清培地中での培養開始時に、アンジオテンシンIIを添加するとその濃度依存的に劇的にAT2の発現量を増大させ、その発現誘導はAT2特異的拮抗薬で阻害された。このことは、アンジオテンシンIIがAT2を介した情報伝達機構により、自らの受容体数を転写および翻訳レベルで増加させることができることを初めて証明した。 3.AT2の転写レベルでの発現調節を解析する目的で、ラットAT2の遺伝子のクローニングと発現調節領域の解析を試みた。AT2の翻訳領域は第3エクソンにコードされ、5′非翻訳領域は2つのエクソンから構成されていた。またマウス胎児繊維芽細胞を用いてCATアッセイにより、第1エクソン上流1Kbがプロモーターとして機能し、また上流-354〜-298、-66〜-35に各々ネガティブエレメント、ポジティブエレメントが存在することを確かめた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)