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介形虫類(甲殻類)の腹・尾部の比較解剖と系統分類学的応用

Research Project

Project/Area Number 07740653
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 系統・分類
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

塚越 哲  東京大学, 総合研究資料館, 助手 (90212050)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords甲殻類 / 介形虫類 / 比較解剖 / 肛門の位置
Research Abstract

現生介形虫類は、3つの目、palaeocopa、Podocopa、Myodocopaに分類され、さらにPodocopaは、Metacopina、Podocopina、Platycopinaの3亜目、Myodocopは、CladocopinaとMyodocopinaの2亜目を包括している。一般に、介形虫類のメジャーグループであるPodocopaとMyodocopaの2目は、肛門開口部の位置で区別できるものと認識されている。すなわち、前者はfurcaと呼ばれる最終節から派生する擬似付属肢に対して背側に開口し、後者は腹側に開口するとされてきた。
本研究ではMyodocopaの2亜目について、実際に腹側に開口することを再認識すると同時に、Podocopaの場合は、背側に開口するとされていたが、Podocopinaの大部分の海生種は、これまでの定説とは異なり、腹側に開口していることをつきとめることができた。
肛門の開口位置は、形態形成の中で安定した位置を保持することが知られる。仮に肛門の位置が一定であるなら、最終節から派生するfurcaは、相同器官でありながら分類群によって腹側と背側の両方に派生することになり、比較解剖学上の矛盾が生じる。腹側に位置するものと背側で位置するものは、形態的特徴にも大きな差があることが、本研究によって明らかにされたが、それは真に相同性を有するものではなく、違う起源の器官が、見かけ上同じ器官として認識されているに過ぎないという可能性を提起した。また、腹側に開口する分類群と背側に開口するものとの、系統分類学的な関連性を再検証する必要性も生じた。
本研究成果の一部は、平成8年月の日本古生物学会ですでに口頭発表され、4月に行われる日本動物分類学会でも、口頭発表される予定である。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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