Project/Area Number |
07750046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied optics/Quantum optical engineering
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
塩入 諭 千葉大学, 工学部, 助教授 (70226091)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 立体視 / コントラスト感度 / 3Dディスプレイ / 空間周波数チャンネル / ランダムドットステレオグラム |
Research Abstract |
両眼立体視に必要な空間周波数領域を検討するために、広い空間周波数範囲で両眼視差による奥行きが見えるためのコントラスト感度を測定した。周波数帯域に制限を加えられたランダムドットステレオグラムを用いて結果、以下の事柄が明らかとなった。 1)奥行きの検出に必要なコントラスト感度は、一般に知られる刺激パターンの検出のコントラスト感度より低い。 2)奥行きのコントラスト感度の空間周波数特性は、パターン検出の場合と同様に帯域通過型を示すが、そのバンド幅はパターン検出の場合に比べ狭い。 3)その空間周波数特性は、与える奥行き(両眼視差)に依存して変化して、奥行きが小さい時には高周波数領域に感度が高く、大きくなるに従い感度のピークが低周波に移動する。 4)視差に依存した空間周波数特性の変化は、パターン検出に対するサブメカニズムである各空間周波数チャンネルの奥行きに対する感度特性で説明できる。 5)大きな視差の領域では個人差が大きい。 6)両眼立体視は両眼視差のみで決定されずに、輪郭線など画像性の奥行き情報の影響を受ける。 これらは、3次元表示ディスプレイにおいて必要な両眼視差情報を考えるうえで重要な知見である。特に奥行き量に応じて感度をもつ空間周波数が変化することは、3次元情報の表示および保存時の情報量の低減に役立つことが期待される。例えば、低周波領域では、大きな奥行きを中心に表示すればよく、小さな奥行きしかない場合は左右画像に視差を与える必要はない。ただし、これらの結果はランダムドットパターンの結果であり、一般画像を用いた場合で確認する必要は残されている。
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