Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究課題は,機械設計における概念設計・形態設計・形状設計の各段階を統合化し,総合的な設計支援を実現するためのモデリング手法を構築することを目的としたものであり,本年度における研究実績は以下のとおりである. 設計問題についての分析・・・過去に構築してきた設計支援システムやそのほかの様々な設計問題の内容や性質についての分析を通じて,概念設計においては,設計対象のシステムとしての構造に着目することが重要であること,また,形態設計や形状設計においては,そのようなシステム構造から,設計対象の形状や配置を規定する形態をその意味内容に応じて段階的に展開しながら,それらの内容を段階的に詳細化していく必要があること,を明らかにした. 統合化モデリングシステムの構築・・・以上の分析に基づき,概念設計における具体的な問題として油圧回路の合成設計を取り上げ,設計事例からの適合化と生成検査処理を基本とした方法論を構成するとともに,記号処理とオブジェクト指向モデリングにより,具体的な設計システムを構築した.また,形態設計や形状設計については,オブジェクト指向モデリングによる形態管理システムと最適化アルゴリズムによる形態駆動の形状モデリング法を統合化した設計支援システムを構築した. 事例への適用による検証と洗練化・・・上記の各システムについて,前者はいくつかの回路の合成設計が具体的に行なえることを確認した.後者についても,空調機ユニットの設計問題に適用し,モデリング法の妥当性を具体的に検証した.
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