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¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
方向性ケイ素鋼板を積層したC形カットコアを磁心に用いた障害波除去用変圧器を試作した.実験では,ノイズシミュレータ(雑音許容度試験機)により商用正弦波電圧にパルス状のサージノイズを重畳し,これを試作障害波除去用変圧器に印加した場合のノイズ減衰特性,ならびに,正弦波電圧を印加した場合のノイズ減衰量の周波数特性の測定を行った.また,変圧器に遮蔽を施した場合の特性についても検討を加えた. パルス応答特性の結果より,ノイズ減衰量は入力パルス電圧の大きさに依存しないことが明らかになった.また,ノイズ減衰量の周波数特性から,(1)ノーマルモードノイズは変圧器のインダクタンスと漂遊容量とで形成されるフィルタにより除去されること,(2)変圧器にコンデンサを付加した場合には,ノーマルモードノイズに対する除去効果が現れ始める周波数が低周波側に推移すること,(3)コモンモードノイズは巻線間の分布容量を介して伝搬するが,対地容量等の漂遊容量との兼ね合いで伝搬する量が変化すること等が明らかになった. 本研究において,ほぼ所期の成果を得ることはできたが,今後,等価回路に基づき,回路定数の周波数特性を考慮したノイズ減衰特性の算定,回路定数の最適値等について検討する必要があると思われる. なお,本研究の成果は,平成7年度電気関係学会東北支部連合大会(講演番号 1B10),第19回日本応用磁気学会学術講演会(講演番号 25aB-6),電気学会マグネティックス研究会(資料番号 MAG-95-110)において発表し,平成8年電気学会全国大会(講演番号 517),International Magnetic Confernce 96(講演番号 HS-6)にて発表予定である.
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