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¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
本研究は,高密度ディジタル磁気記録において,有効な信号処理方式として注目されているパ-シャルレスポンス(PR)方式と最尤復号法の一つであるViterbi復号法を組み合わせたPRML方式に対して,高密度記録において現れる非線形歪の影響を受けにくいPRML方式を見い出すことを目的としたものである。 1.ワークステーションを用いた計算機シミュレーション (a)高密度ディジタル磁気記録における非線形歪である非線形ビットシフト及びパ-シャルイレ-ジャが,PRML方式の誤り率特性に及ぼす影響を計算機シミュレーションを行い,明らかにした。その結果,検討したPRML方式のうちではEEPR4ML方式が最も影響を受けにくい方式であることが明らかとなった. (b)非線形によによる波形干渉をビタビ復号器を持つパスメモリに保持されている最尤系列の候補を用いて推定することにより,PRML方式の性能改善を検討した.その結果,非線形ビットシフトの影響についてはほとんど影響を除くことができ,パ-シャルイレ-ジャに対しても有効であることが確認できた.また,これらのPRML方式では,EEPR4ML,PR(1,1,0,-1,-1)ML方式が良好な性能を示すことが明らかとなった. (c)非線形ビットシフト及びパ-シャルイレ-ジャ量の推定法の検討を行った結果,非線形ビットシフトについては,再生信号のから精度良く推定できることが明らかとなった.一方,パ-シャルイレ-ジャについても波形干渉を生じない程度低い周波数に対する再生波形と高周波数の記録波形に対する再生波形より推定できることが明らかとなった. 2.ドラムテスタを用いた記録再生実験 記録再生装置としてドラムテスタ(現有)を用いて磁気テープへの記録再生実験を行った。記録データは今回購入したパーソナルコンピュータ(PC)で作成し,信号発生器(昨年度科研費にて購入)を介してドラムテスタにより記録再生し,ディジタルオシロスコープを介して再生波形を再びPCに取り込み波形等化,復号と行った.その結果,計算機シミュレーションで得られた結果をほぼ確認することができた.
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