SSS型MINにおけるメッセージ結合のスケジューリング
Project/Area Number |
07750441
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
天野 英晴 慶應義塾大学, 理工学部・電気工学科, 助教授 (60175932)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | マルチプロセッサ / 相互結合網 / メッセージ結合 / 性能評価モデル / 同期機構 / スケジューリング / 並列アプリケーション / マルチステージインタコネクションネットワーク |
Research Abstract |
本研究の目的はSSS型MINにおけるメッセージ結合機能を実際的な並列アプリケーションプログラム実行時に有効に作動させる構成を提案、実装し、評価することにある。まず現在16プロセッサで稼働中のSSS型MINを用いたマルチプロセッサプロトタイプSNAILに全プロセッサが精密に足並を揃えることのできる、スタート機構と同期機構を付加し、またモニタ用ハードウェアMAIDを改良し、測定能力と安定性を向上させた。さらに、Ethernetインタフエ-スを高速化して、実現的なアプリケーションプログラムの実装を容易にした。 次に並列アプリケーションプログラム集SPLASHの中からMP3D, Water, Barnes-Hut, Choleskyの4つのプログラムをSNAIL上に実装し、上記の同期機構を用いてある程度のスケジューリングを人手で行ない、メッセージ結合機能の効果を調べた。この結果、プログラムによっては総パケット数の15%以上のパケットが結合されることが明らかになった。また、それぞれのアプリケーションプログラムについてのパケットの発生確率、衝突率等を測定した。 一方、プロセッサ数が16より多い場合のメッセージ結合機能の効果を調べるための確率モデルを提案した。このモデルは、ホットスポットが1つの場合について、簡単な式により結合網の通過率を求めることができる。この確率モデルに対してSNAILによる実測値を与えて、プロセッサ数が多い場合のメッセージ結合の効果を調べた。この結果、メッセージ結合はプロセッサ数が100を越える程度から本格的に効果を発揮することが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)