Project/Area Number |
07750600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
水工水理学
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
伊藤 禎彦 徳島大学, 工学部, 助教授 (10184657)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | Pseudomonas paucimobilis / 海水の直接浄化 / 自浄作用 / 共生分解 / 礫間生物膜法 / ポーラスコンクリート |
Research Abstract |
閉鎖性の内湾や海域の水を直接浄化する試みにおいて、特に有機物に対する除去効果が低い点を改善するため、海水中の難分解性有機物を分解する能力を有する細菌を見いだした上で、その特性を把握し、これを工学的に活用することにより、分解可能な有機物の範囲を広げることを目的とする研究を行った。効率的細菌とはpseudomonas paucimobilisである。得られた成果は以下の通りである。 1.P.paucimobilisの分解特性に関する実験の結果、水温20℃以上、pH7.5〜8.0、塩分30程度でも最も分解活性が大きかった。 2.付着細菌との混合培養系においてより効果的になることを見いだしているので、この共生分解が、いかなる機構で行われているのか調べた。その結果、P.paucimobilisは高分子の有機物を低分子化しながら、易分解性の有機物に変換し、これを自然の細菌群が分解していることがわかった。 3.礫、および海岸構造物の一部として利用できるポーラスコンクリートをとりあげ、浄化能を調査した。その結果、まず、ポーラスコンクリートは普通コンクリーとの1.5倍の分解能を有することがわかり、ポーラスコンクリートにP.paucimobilisを付着させればさらに分解能は1.5倍になることがわかった。また、付着させたP.paucimobilisは、水環境中で3ヵ月以上生残し、剥離したり淘汰されたりすることはなかった。
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