Project/Area Number |
07750645
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
市木 敦之 立命館大学, 理工学部, 助手 (90268152)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 汚濁物流出 / 下水道整備 / 降雨時流出負荷量 / 都市域中小河川 / ノンポイントソース / ハイウエイ / 琵琶湖 / マクロモデル |
Research Abstract |
調査汚濁物流出の実態調査結果から以下の知見を得た。 1.降雨時流出負荷量が年間総流出負荷量に占める比率は22.4〜63.4%と大きく、しかもその75.7〜92.3%が4〜9月の半年間に集中している。 両河川とも、1回の降雨量が100mm以上となる大降雨において、生起確率が低いにも関わらず、年間流出負荷量の19.8〜52.3%が流出しており、汚濁物流出の集中性が示された。他方、T-N, T-Pは、同10mm未満の小降雨についても年間流出負荷量の13.3〜26.5%が流出しており、比較的頻繁に起こるこうした小さな降雨においても一定の流出負荷量があることが示さた。 次いで、調査結果を用いて流出汚濁負荷量を巨視的に促えるモデルを構築し、これを用いた都市域中小河川および琵琶湖集水域を対象としたシュミレーション解析を行うことにより、以下の知見を得た。 3.都市域中小河川では、流域からの総流出負荷量に占める市街地ノンポイント負荷量の比率が、下水道整備の進捗に伴いT-Nで10%程度,T-Pで20〜50%にまで増加し得る。 4.琵琶湖集水域の下水道整備により、市街地ノンポイントソースからの流入負荷量が顕在化し、下水道整備が完了後の市街地ノンポイントソースの比率は、年間流入負荷量にしてT-Nが0.8%,T-Pが3.1%程度となる。 今後さらに、ハイウエイ排水口からの流出水の直接測定やマクロモデルを用いた多様な時間スケールの解析を実施することにより、具体的な施設計画に反映させうる知見が得られるものと思われる。
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