全期待コスト最小化による設計信頼度レベル決定法の開発
Project/Area Number |
07750657
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
河野 守 名古屋大学, 工学部, 講師 (60170205)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 信頼度 / 損傷 / 地震荷重 / 建築用途 / 使用期間 / コスト |
Research Abstract |
建築物の全コストを初期建設コスト,損傷修復コスト,損害コスト,波及コストの和で定義し,これらの期待値の和である全期待コストの最小化から設計信頼度レベルを決定する手法を提案した。これらのコストのなかで,建築物が何らかの損傷を受けたとき生じる損害コスト及び波及コストの二次的コストに特徴的なことは,初期建設コストまたは損傷修復コストのようなハード的なコストではなく,建築物の管理・運用に係わるソフト的なコストということである。これらに関するデータベースを検索したが,これらを総合的に取り扱ったものもはなく,断片的な情報が公開されているに過ぎなかった。したがって,本研究では中層鉄骨系建築物を対象として,層間変形と損傷率との関係をモデル化し,これを基にして二次的コストを算出した。また,初期建設コストについては,強度の割り増しと初期建設コストとの関係を実務的な観点から試算した研究成果を参考としたモデルを採用した。東京および名古屋を対象とした地震活動度をベースとした地震の生起を入力荷重として,建物供用期間における損傷をシミュレートし,前述のモデルを用いて各コストを算出した。種々の建物用途を想定したコストパラメタについて,多数のシミュレーションを実行して,建物の建設地域,供用期間,用途に応じた全期待コスト最小化の意味での最適設計信頼度レベルを示して,限界状態設計法における目標信頼度レベルの基礎的な資料として整えた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)