Project/Area Number |
07750674
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
桑沢 保夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (30251341)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 変動風 / 被験者実験 / 平均皮膚温 / 温熱感 / 温熱環境 |
Research Abstract |
本研究は、主に風速変動の夏季における空調空間での積極的な活用を考慮に入れ、変動風発生装置を用いた被験者実験を中心として数値解析的な手法も取り入れながら、風速変動に対する人体の心理・生理的反応を時間的要因を考慮して定量的に把握しようというものである。 そこで、これまでに行われてきた実験の穴を埋めていくように、気温条件や風速条件を設定して被験者実験を行い、今回の実験データとともに、既存のデータも用いた解析から以下に示すような結果を得ることができた。 ●ステップ状の風速変動に対する皮膚温変動から、風速に対する皮膚温のインパルス応答を求め、任意の風速変動に対しては、このインパルス応答を畳み込むことによって皮膚温を予測するという手法について、新たに確認を行った。 ●各被験者が暑さも寒さも感じていない状態における平均皮膚温とその時の平均皮膚温の差、およびそのときの平均皮膚温の時間微分値により分類されたデータを用いることで、寒いことによる不快者の比率、また、暑いことによる不快者の比率をそれぞれロジスティック曲線で回帰する予測式を立てた。 ●以上の、環境条件(気温、風速など)から生理量(皮膚温)を予測する方法、および生理量(皮膚温)から心理量(不快者の比率)を予測する方法を同時に用いることによって、風速が変動する温熱環境の任意の時刻にその温熱環境に関して不快を訴える人の比率を、実験によって示した適用範囲内で予測することが可能となった。
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