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古代エジプト日乾煉瓦造建築における構造法の研究

Research Project

Project/Area Number 07750713
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Architectural history/design
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

西本 真一  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (10198517)

Project Period (FY) 1995
Project Status Completed (Fiscal Year 1995)
Budget Amount *help
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1995: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords古代エジプト / 王宮 / レンガ / 構法 / 窓 / 扉 / 新王国時代 / 住居
Research Abstract

本研究においては新王国時代のマルカタ王宮から出土した多数の彩画片を主として取り上げ、これらの詳細な観察と考察をもとにして、従来ほとんど触れられてこなかった古代エジプトにおける日乾煉瓦造建築の構造法に関し、研究をおこなった。成果の概要を以下にまとめて記す。
1、これまで古代エジプトの住居の寝室奥には、天井面に通風窓が設けられていたと考えられてきた。寝室は通常北向きに配置され、通風窓もまた北向きに作られたであろうと推定されている。風向きに対する配置上のこうした復原案はアマルナの独立住居の配置分析と、当地の風向きを考慮して導き出されており、説得力ある説となっている。しかし窓の形態や寝室のどの位置に設けられていたかに関しては資料となる遺構例に乏しいため、時代が異なる古王国時代、あるいは中王国時代に属する家型をした副葬品を参照せざるを得ない。マルカタ王宮の「王の寝室」は窓の断片が出土した点で稀有な遺構であり、ここから出土した彩画片を詳細に分析した結果、おそらくこの通風窓は北を向いていたであろうが、位置に関しては寝室の奥ではなく、むしろ入口近くの北壁天井近くの高位置に設けられていた可能性がきわめて高いという結論を得た。寝室の天井は北側に向かって緩やかに上がる勾配を持っていたと思われる。この形態は壁画に見られる住居の姿とよく合致し、またテ-ベ第100号墓、レクミラの墓の断面形状と酷似する点が興味深い。
2、「王の寝室」の入口に関しても、残存彩画片から復原をおこなうことができた。アマルナの独立住居ではリンテルに石材が用いられたが、マルカタ王宮の「王の寝室」入口のリンテルを構成していたと見られる彩画片には丸太の圧痕が明瞭に認められ、この建物では敷居部のみが石製であったと推定される。
3、天井下地材の観察からも、縄による植物の束ね方や泥層の仕上げ方など、詳細な資料を得ることができた。

Report

(1 results)
  • 1995 Annual Research Report

URL: 

Published: 1995-04-01   Modified: 2016-04-21  

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