アルミニウム-マグネシウム-けい素合金を強化する析出相の解明
Project/Area Number |
07750747
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Inorganic materials/Physical properties
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
松田 健二 富山大学, 工学部, 助手 (00209553)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | アルミニウム合金 / 時効析出物 / 電子顕微鏡 / 結晶構造 |
Research Abstract |
Al-Mg-Si合金にSiを過剰に添加した合金は強度が高い。そこで、本研究ではこの合金中に存在する時効析出物の結晶構造を高分解能電子顕微鏡を用いて調べた。そして以下の新たな知見を得た。 これまで存在が推察されていた、中間相β'とは結晶構造が異なると考えられる数種類の析出物を発見して、その中の1つについては結晶構造を確定していたが、今回さらにもう1種類の新たな析出物を発見し、その結晶構造を確定した。これらの析出物は、電子顕微鏡を用いても従来のような低倍率での組織観察では区別することは不可能であり、今回の高分解能電子顕微鏡を用いた、直接倍率が100万倍以上の観察による研究で初めて明らかとなった。今回の結果は、材料系の国際学術雑誌に投稿し、掲載が決定された。 今回明らかとなった析出物は、本研究における熱処理条件下では数的に非常に多く、本合金の時効析出過程および強度への寄与が大きいことは確実である。強度への直接関与の詳細については、今後の研究で明らかにしたい。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)