Project/Area Number |
07750923
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
無機工業化学
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
熊田 伸弘 山梨大学, 工学部, 助手 (90161702)
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Project Period (FY) |
1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1995)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1995: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 低温水熱反応 / ビスマス酸化物 / 混合原子価 |
Research Abstract |
本研究ではMgO-Bi_2O_5-H_2O系、A_2O-Bi_2O_5-H_2O(A=Li,Na,K,Rb,Cs)系およびA_2O_3-Bi_2O_5-H_2O(A=希土類金属)系における低温水熱反応を試み、以下の新しい無機化合物が得られることがわかった。 1)MgO-Bi_2O_5-H_2O系 前年度までにNaBiO_3・nH_2Oをアルカリ土類金属(A=Ca,Sr,Ba)の硝酸塩水溶液を用いて低温水熱反応を行なうことにより、パイロクロア型化合物が得られることがわかった。今年度はアルカリ土類金属としてマグネシウムを用いることにとって新しい化合物MgBi_2O_6が得られることがわかった。現在この化合物の結晶構造解析を試みている。 2)A_2O-Bi_2O_5-H_2O(A=Li,Na,K,Rb,Cs)系 この系においても1)と同じ出発物質を用いて低温水熱反応を試みた。その結果、リチウムを除くアルカリ金属の水酸化物を用いた場合には、パイロクロア型化合物が得られた。リチウムを用いた場合には新しい化合物LiBiO_3が得られることがわかった。この化合物については結晶構造解析を行い、現在学術論文誌に投稿中である。 3)A_2O_3-Bi_2O_5-H_2O(A=希土類金属)系 硝酸イットリウムを用いた系では新しい化合物YBi_2O_4(NO_3)が得られ、その結晶構造を解析した。現在学術論文誌に投稿の準備を行っている。 以上のように本研究では、NaBiO_3・nH_2Oを出発物質とした低温水熱反応によって、通常の合成法では得ることが困難な無機化合物の合成に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)